檜山健三「アンダルシア風景」F12号油彩
檜山健三先生は1932年茨城県に生まれ、東京芸大油画専攻小磯教室で学びました。親兄弟皆医者で檜山先生だけが芸術の道を選んだそうです。
卒業後は無所属の道を選び頻繁にスペインに滞在し制作されました。
1989年に梅田近代美術館で開催された「追悼・小磯良平先生を囲む作家展」では昵懇の巨匠たちと新制作創立メンバーと芸大小磯教室の門下生たち、島田章三、脇田和、大沼映夫、石川滋彦、伊藤清永、野田弘志、彼末宏、絹谷幸二、三岸節子、舟越保武、猪熊弦一郎、笠井誠一、小松崎邦雄ら41名が招待され檜山先生のそのひとりです。
その作品はご夫妻で幾度も訪れたスペインの昼下がりのまどろみや集落の光と影を感じる円やかな色感としゃれたフォルムで人気を博しました。
活動は出身県にある伊勢甚の美術サロンにて隔年開催を中心に泰明画廊さん、梅田画廊さんなど著名画廊や全国の百貨店美術部で開催されました。
エリアがどこであってもスペインで長く研鑽を重ねた影響か、どの作品もスペインの光と影の表現、微笑んだような大気のやわらかさ、何十時間もなにもせず居られるようなゆるやかな時の流れを感じる大らかな作風と気品が魅力の作品たちです。
本作は作者が最も愛着ある場所であり描き慣れたアンダルシアの街角で、あえて間延びした感じは檜山作品の魅力でとても洒落てます。特におすすめしたい作品です。
木枠に張った作品のみで額縁はございません。
作家名 檜山健三
タイトル アンダルシア風景 1974年
技法 キャンバスに油彩
サイズ F12号 60,5*50cm
額サイズ なし。
サイン 左下にサインあり。キャンバス裏にサイン、タイトル、年記あり。
状態 作品概ね良好。
備考 真作保証します。
評価 1982年美術名鑑では号換算114万円。 本作は90年代の伊勢甚で105万円の販売価格でした。
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##絵画
Update Time:2025-08-02 02:06:37